タザリア王国物語2 黒狼の騎士
ジグリットが皇子と入れ替わったのではないかという疑惑を持つ人々とジグリットの精巧な演技が見もの。わざと頭の悪い振りをしたり、剣もへたくそに見せかけたりと、さすがは天才。でも、身内から結構ばれてない?そんな雰囲気の中進められる物語がまた面白い。
また、ジグリットとは遠く離れた一角で、ジグリットに恨みを持つナターシと、ジグリットが恋心を抱いた少女アンブロシアーナの間に友情が芽生えていく。この2人の出逢いによって今後どうジグリットと関わっていくのかが楽しみだ。
そして今回のかっこよすぎな騎士ファン・ダルタ。ジグリットと出逢い、再び生きる気力を取り戻し、さらにジグリットをうまく助けていく様が実にかっこいい。ジグリットが女性だったらベストカップル間違いなしなのに。むぅ、残念。
物語構成が非常にうまい。
ただ、弱点を延べたら、小さな事件はちょくちょくあるんだけど、大幅な盛り上がりがなかったってことかな。ただ、ひとつひとつの事件はほんと面白いけどね。
面白さ:★★★★☆(4.5)
黒狼の騎士―タザリア王国物語〈2〉 著者:スズキ ヒサシ |
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